文章を書くのが好きってどういう状態?
「文章を書くのが好き」ってどういう状態なんでしょうか?
もし今、「文章を書くのが好き」と思っているなら、もしかしたらそれを仕事にしたいと思うかもしれません。しかし、「文章を書くのが好き」という理由で文章を書く仕事につくと、ミスマッチが起きる可能性もあります。これは不思議なもので、結構な確率で起こります。今回は、経験も交えて、「文章を書くのが好き」ということと、それを仕事にすることの注意点を書いていきます。
- 文章を書くのが好きってどういう状態?
- 文章を書くのが好きな人はどんな仕事をすればいい?
- 仕事によって求められる文章は違う
- 「文章が好きだから」という解像度では危険
- 文章を書くのが好きで仕事にしたいなら?
- 現代は文章を書く機会で溢れている
文章を書くのが好きってどういう状態?
文章が好きというのは、自己表現が好きでたまらない状態だと勝手に思っています。
実際に人とあった時にどうかはわかりませんが、心がおしゃべりな人は文章を書くのが好きなんだと思います。
それは「自分の中のものをとにかくアウトプットしたい」
という心境の時に、必ず文章を書くことになるからです。
アウトプットするためのツールとして、言語化はもっとも優れたものです。
それが空想世界の妄想であれば、物語になりますし、
なにか心のなかにある想いであればそれはエッセイになるでしょう。
たまたま知ってしまった誰かのゴシップであれば、それは記事になります。
このように自分の中にあるものをアウトプットしたくてたまらない状態の人、それが文章を書くのが好きという状態だと私は思っています。
文章を書くのが好きな人はどんな仕事をすればいい?
「文章を書くのが好き」な人は、それだけで文章を書くことが多い仕事が向いていると言えます。例えば、新聞記者やジャーナリスト、出版社でのエディターやライターなど、文章を書くことが多い仕事が適しているでしょう。また、広告やマーケティングでも、文章を書くスキルが求められることがあるため、そのような仕事も適しているかもしれません。
文章を書く仕事は世間に多くあります。「文章を書くのが苦ではない」という状態であれば、まずひとつ世の中にあるこれらの職業の適性を持っていると考えて良いでしょう。
仕事によって求められる文章は違う
しかし仕事によって求められる文章は違います。
例えば、新聞記者は新聞記事や特集記事を書くことが求められますが、広告代理店で働く人は、広告文やキャッチコピーなど、広告に必要な文章を書くことが求められます。また、出版社で働く人は、小説や漫画など、作品に関係する文章を書くことが求められるでしょう。
当たり前の話ですね。
ただここで注意していただきたいのは、用途が違うということは目的が違うということです。目的が違えば、テイストも変わります。
仕事によって求められる文章は異なるため、自分の好きな文章を書ける仕事を選ぶことが大切です。
文章を書く仕事はこちらで一覧にしています。
あなたが文章を書く仕事を探すための、参考になれば幸いです。
「文章が好きだから」という解像度では危険
仕事によって求められる文章は異なるため、自分の好きな文章を書ける仕事を選ぶことが大切です。
「文章が好き」というのは実は抽象的です。
仕事を選ぶ上では、もっと深堀りしていく必要があります。
よくこういった質問で私が例に出すのは、メインディッシュの話です。
「何があなたにとってのメインディッシュなのか?」を考えてほしいんです。
純文学では、メインディッシュは文章そのものです。もっと突っ込んで言うと表現でしょうか。比喩などのレトリックを使い、味わい深い文章表現を探求します。
脚本のメインディッシュはストーリーです。ドラマチックな展開や心情を描き、観客を引き込もうと努力します。
記事のメインディッシュは、情報です。誰もがあっと驚くようなスクープや特集を求めて、取材に奔走します。
同じ文章を書く仕事であっても、その目的が違えば、仕事内容も変わってきましたね。
「あなたが好きで仕事にしたい文章はどんなものですか?」
せっかく文章を書く仕事を目指すなら、ここはクリアにしておきましょう。
ここをおざなりにしてミスマッチしてしまってはもったいないからです。
文章を書くのが好きで仕事にしたいなら?
「文章を書くのが好きだから仕事にしたい!」
これはすごく自然な感情だと想います。ただ、このままではミスマッチしてしまいかねません。だからこそ、文章を書く仕事をするときは、戦略的になるべきです。
私も同じような気持ちで、文章を書く仕事に挑戦したことがあります。その時の体験も踏まえて、文章を書く仕事をするための戦略についてつらつら書いていきます。
Step1.自分が好きだと思える文章を明確にする
Step2.その文章を書くとしたら、どこでそれが求められるかを考える
Step3.自分が好きな文章と合致する具体的な職業を探す
Step1
ステップ1では、先程いった通り、自分が書くのが好きな文章はどういったものなのかを考えます。エッセイなのか?記事なのか?物語なのか?ここで自分が好きな文章の目的を見定めます。
Step2
ステップ2では、自分が書くのが好きな文章がどこで求められるのか?を考えます。
記事であれば、新聞や雑誌などが浮かびますね。物語であれば、小説や映画・ドラマの脚本、なんかが浮かぶと思います。
この「どこで求められるか?」は非常に大事で、これは言い換えるとどうやってマネタイズできているか?を考えることでもあります。
Step3
新聞であれば、情報を売るわけです。新しい情報を早く、正確に知ることができるというメリットに読者はお金を払っていると考えられます。
別の味方をすれば、ゴシップ誌などであれば、刺激的な情報が得られるからこそ読者はお金を払っているのかもしれません。
そうなると、求められる文章は、センセーショナルなものになるでしょう。
このように、文章がどうやっていお金になっているのかを考えると、そこで必要とされる文章の性質も見えてきます。
文章に関わる仕事について、下記で思いつくままに解説しています。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
Step3では、自分の好きな文章と、マッチする職業を探していきます。
Step2で職業ごとに求められる文章の質がわかってきたら、あとはそれが自分の好みと合うかどうかを考えるだけです。
現代は文章を書く機会で溢れている
インターネットが普及し、文章を発信する場は誰でも持つことができるようになりました。
なので、自分の文章を発信する機会を増やすのもおすすめです。
手っ取り早いところで言えば、ブログや、小説であれば小説家になろうなどのサイトです。
またクラウドソーシングを使えば、Webライターとして記事を書くチャンスももらえます。
どれも今すぐに始められるものばかりです。こういった発信の場を生かして、飛び込んでいくのもとてもおすすめです。
自分で文章を書いているうちに、何が好きかも変わってくることもあるでしょう。挑戦の機会が増えることは、自分を知る機会が増えることと同義です。
イメージだけで進めてしまうと、その分ミスマッチも増えてしまいます。
ぜひ現代の環境をフルに生かして、「文章が好き」というあなたの適性を生かせる仕事を探してみてください。