Webライターが案件を継続するための極意
「単発の案件ばかりで提案に疲れた…」「案件が継続しない…」
こんな悩みを持つWebライターの方に向けて、今回は案件継続の秘訣をご紹介します。
Webライターとしての活動と、クライアントとしてWebライターの方に仕事を依頼してきた経験から、今かけるすべてをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
- 案件を継続させる際に知っておきたいこと
- 継続案件を獲得したい時に注意すること
- 案件継続につなげるためのtips
- 記事のクオリティに関して継続に向けてできること
- さらに長期的な関係に!案件継続後の注意点
- Webライターで案件を継続させて、収益を安定化させよう!
案件を継続させる際に知っておきたいこと
- クライアントは基本的に継続したいと思っている
- 案件を継続させることで、収益は劇的に上がる
- 横展開することもある
クライアントは基本的に継続したいと思っている
大前提ですが、クライアントは基本的に継続したいと思っています。
なので、もし案件が継続しない場合は基本的に自分に問題があったと考えたほうが良いです。
確かに「予算がなくなった」「サイトをやめることにした」といった自分ではどうしようもない事態もありえます。ここで注意が必要なのですが、こうした理由は、継続しない口実として良く使われるということです。
案件を継続させることで、収益は劇的に上がる
案件の継続率は収益に直結します。
新たに案件を得る工数が浮き、安定して業務に取り組むことができるためです。
同じ案件に継続して取り組むことで、レギュレーションにも慣れていきクオリティは上がります。またそれに伴って執筆スピードも上がっていくでしょう。
横展開することもある
案件を継続しつづけていくと、それ以外の案件も打診される機会があるはずです。
この別の案件も打診される横展開は、継続して案件に取り組み、信頼を獲得したという証です。
継続をしていけば、収益が安定するだけでなく、新しい案件が生まれることもあります。
継続して獲得していく案件であれば、単価もそこまでひどいものはないはずです。
また新たに打診する場合は、文字単価を下げて提案されることも稀です。
こちらとしては願ったりかなったりなので、横展開は積極的に狙っていきたい美味しい案件獲得方法と言えるでしょう。
継続案件を獲得したい時に注意すること
- 継続案件になるかどうかの確認は不要
- ある一定のラインを超えていれば基本的に継続になる
「継続案件を獲得したい」と思った時に注意してほしい点をいくつかまとめました。
継続案件になるかどうかの確認は不要
単発の案件であっても、「この人はできる!」と思えれば継続発注します。そんなものです。
単発で一度は契約が切れるパターンもありますが、担当者は必ずあなたを覚えているはずです。次につながる確度は非常に高いでしょう。
なので、結論は継続かどうかは気にしなくても良いと思ってます。
「単発です」と宣言していても、良いライターだと認識されれば、別の案件もどうにかお願いしたいと考えるものです。
ある一定のラインを超えていれば基本的に継続になる
案件を継続させるのは、基本的に当たり前と言えば当たり前です。ある一定のラインを越えていれば、基本的にクライアントは継続して発注したいと余っているからです。
継続せず、契約を打ち切るほうがクライアントの負担は大きいです。なぜなら、またライターの選定をして、レギュレーションを共有して、などなど、やることはたくさんあります。
そんなことをするくらいなら、継続して同じライターさんに依頼した方がスムーズですよね。
しょうがない理由でも、方便の可能性がある
「メディアが閉鎖する」「案件自体がなくなってしまう」「予算が削減された」などなど。継続できないことを告げられる際には、どうしようもない要因であることは少なくありません。しかしここで注意が必要です。継続をしないための方便で言っている可能性があるのです。本当はあなたに原因があった場合でも、トラブルを避けるために上記のような理由を言うことがあります。そのためたとえ自分に非がないと思う場面でも、何か自分に原因がないかを考える癖をつけましょう。
案件継続につなげるためのtips
案件を継続させるために意識したいことを具体的にTips形式でまとめました。
明日から実践できるものばかりなので、「案件が継続しない…」と悩んでいる方はぜひこちらを参考にしてみてください。
即レス
返信は早くしましょう。早ければ早いほど良いです。
ただ、そうはいってもどうしても返信できない時もあるでしょう。
そんな時は事前に連絡が返せない時間帯を伝えておきます。
副業のため、平日日中は連絡を返せません、などあらかじめ返せない時間帯を指定しておけば、その時間は即レスの必要がなくなります。
納期を割らない
当たり前ですが、納期をわるとどんなに品質が良くても一発で切られる危険性が高まります。
完璧を目指そうとする方は、納期を割ってしまいがちですが、多少ミスのある成果物の方が継続には影響が少ないです。
完璧主義ではなく、完遂主義になりましょう。
一度言われたら修正やFBは次回以降反映させる
一度指摘を受けた箇所は必ず今後の記事でも反映させるようにします。
これはミス以外にも、クライアント特有のこだわりやレギュレーションも含みます。
単価が高くなればなるほど、レギュレーションがしっかりとしている案件は減っていきます。
クライアントからレギュレーションをもらうのではなく、自分で作る意識を持ちましょう。
レギュレーションないから指摘受けても反映できません、となると一発で切られます。
自分の意見を無理やり記事に反映させない
自分の意見を記事に反映させようとする方がいます。これは専門性の高いライターに多いのですが、「この領域ではこちらが正しい、クライアントは間違っている」と譲歩できない方がいます。
間違っていることをそのまま載せるのは確かにいけませんが、よくよく聞いてみると、スタンスの問題であって、あながち間違いと断言できないことが多いです。
流儀の違い、みたいなものですね。
ただ納品する記事はクライアントのものなので、自分の流儀を押し付けるのはお門違いです。
難しいところですが、気を付けましょう。実力があってもこれが理由で切られている方が結構います。
使用ツールは自分の都合ではなく相手の都合に合わせる
チャットツールも相手が使っているものに極力合わせましょう。
これは結構大切で侮れません。クライアントによっては社内規定などでそのツールしか使えない場合もあります。つまりチャットツール導入を渋っただけで即アウトです。
他にも、ワード指定なのにGoogleドキュメントにこだわったりするのも危険です。
フォーマットが違うと、思わなくトラブルが起きるのでおすすめできません。
実際、Googleドキュメントをワード形式に変換すると所々バグっているの気付いていますか?
クライアントは気付いているはず。
Word指定ならWordを必ず使いましょう。
無茶振りにもなるべく柔軟な対応を心がける
急遽、無理な納期を打診されたり、構成レベルからの大幅な修正を依頼されることがあります。
こういった対応を絶対受けろとは言いませんが、極力対応してみましょう。
貸しを作っておくと、今後も何かと有利にことが運びます。
マストでやる必要はないのですが、少しでもメリットがあると感じられれば、ぜひ無理なお願いも、検討してみてください。
やり取りはこちらの返信で終わらせる
チャットやメールで、クライアントの連絡を最後にしてやり取りを終了させるのはなるべくやめたほうが良いです。
案件に関して、依頼や共有があった際には、「確認しました」などのレスポンスを必ず送りましょう。これがないと、クライアントは「自分のメッセージはちゃんと届いている?」と不安になります。
また、実際に〆切当日になって、「すみません、メッセージ確認できてませんでした」という連絡が来ることがあります。それもあって、返信がないというのは想像以上に相手を不安にさせる行為になります。
メッセージを確認した旨を伝えるように心がければ、基本的にやり取りがこちらの返信で終わるはずです。ここは意識して取り組みましょう。
電話やWeb会議でのすり合わせを嫌がらない
テキストだけでのすり合わせを行う人よりも、通話もweb会議もOKという方が継続しやすいし重宝されます。
「すぐ電話するのは指示を言語化できない未熟者」と言う意見もありますが、世の中には未熟者の方が多いのです。
クラウドソーシング経由だと、電話もweb会議も気が進まないと思いますが、ぜひやってみてください。
勇気を振り絞る価値は必ずあります。
納期に余裕を持って提出する
1週間前、2〜3日前くらいに提出できると良いでしょう。
納期に余裕を持って提出してもらえると、クライアント的にはかなり嬉しいものです。
時間はあって困るものではありません。余裕をくれるライターさんは信頼できるしずっと一緒に仕事をしたいと思われます。
修正依頼はすぐに対応する
即レスと似たところがありますが、修正依頼にはなるべく早く対応しましょう。
修正対応に関しては、1.2回であればスケジュールに組み込まれていますが、それを過ぎるとボーナスステージに突入です。納期がどんどんのびていく原因にもなるので、ここに時間がかかるライターは使いにくいと思われてしまいます。
2営業日で返す、など自分の中で基準を持っておき、それをクライアントにも伝えましょう。
スケジュール通りに進めやすくなるため、アサインされる確率も上がります。
疑問を相談し、解消しながら記事を作成する
案件を進めていくうちに、疑問は必ず生まれるはずです。
〆切日当日に記事を提出し、疑問も伝えるのではなく、なるべくその都度確認するようにしましょう。そのほうがお互いにロスがなくて済みます。
また疑問を相談する際には、イエス・ノーで答えられるところまでブレイクダウンするのをおすすめします。
記事のクオリティに関して継続に向けてできること
掲載サイトの予習をし、クロージング先などを記事に盛り込む
掲載サイトの予習をしましょう。
単価が上がるほど、ちゃんとしたレギュレーションはいただけなくなります。
記事の最後にはどこに遷移させるのか、文章のテイストや構成の傾向などを見るだけでも、ある程度ルールは見えてきます。
ここをやっていないライターとやっているライターでは記事の質に大きな差が出ます。
必ずやりましょう。
掲載サイトの画像やインタビュー、データなどに使えそうなものはないか探す
上と似ていますが、こちらは+αの対応をするために予習するイメージです。
あるトピックを書く際に、すでにそのトピックについて詳細な記事があるなら、そこまで深く書く必要はありません。その記事に遷移させればいいだけだからです。
また、図表や独自アンケートのデータなどで使えそうなものがあれば、こちらを使います。少しでもビジュアルイメージや数的根拠があれば、記事の質は高まりますよね。
これは競合記事の調査だけでは対応できない付加価値の付け方です。
こういった対応をしてくれるライターさんは、案件を長期的に継続させられるでしょう。
参考資料はなるべく信憑性のあるものを使う
参考にした情報源はなるべく信憑性の高いものを使用します。理想は厚生労働省などの公的機関が出しているものです。
それが難しい場合は、法人ンのサイトで掲載されている情報を使います。
間違っても、個人サイトの情報をそのまま引用はやめましょう。
情報源に関しては、単価が高くなればなるほど厳しくなります。ま信憑性の低いソースを使っているとその分、間違った情報を記事に書く確率も高くなります。
取り返しのつかないトラブルに発展することもあるので、リスクヘッジの意味もこめて参考資料には信憑性の高いものを使用しましょう。
目的を遂行するために、自分なりの提案をしてみる
お金をかけて記事を作成する以上、そこには何かしらの意図があります。
SEO記事で言えば、集客し、CVさせることです。もっと手前の目標で言えば、狙ったKWで上位表示化させることです。
そのために、
「クリック率が上がりそうなこんなタイトルはどうか」
「SEO的に重要そうなこの見出しを追加するのはどうか」
など、目的遂行に貢献できそうなポイントがあれば、提案してみるのはおすすめです。
より意欲的に見えるだけでなく、よく気がついてくれるという印象はクライアントにとってはもっとも重宝したいライターの特徴でもあるからです。
ただ、注意が必要なのですが、押し付けがましい印象を与えてしまうのはNGです。
「こういうタイトルにすべき」
「この見出しは入れないといけない」
といったような断定で打診をすると向こうも断りづらくなります。
実際、提案内容についてはすでに検討済みで、事情があってやっていないということも多々あります。
あくまでも提案ベースで打診するようにしましょう。
さらに長期的な関係に!案件継続後の注意点
親しき中にも礼儀あり
長期的な発注になると、段々と気が緩んでくることもあるでしょう。
ある程度案件にも慣れてくると、思わぬミスをしてしまったり、つい他の案件を優先してしまうこともあるかも知れません。こういった気の緩みは、意外に向こうに伝わるものです。
長い関係を築くことができた時ほど、初心に帰ってしっかりとした対応をするように心がけましょう。
なるべくクライアント側の動向を伺う
どんなに良好な関係を築けていたとしても、不測の事態というのは発生します。案件自体がなくなってしまったり、予算が削られてしまったりすることもあります。こうした不足の事態を、事前に察知できるように、クライアント側の動向を常に確認しておきましょう。意外と事前にこうした事態の兆候はあるものです。
不測の事態が来たら、別角度の提案をする
「予算がなくなってしまう」「サイトが閉鎖する」といった不測の事態が起きたら、価格交渉や、別のジャンルの実績アピールなど、違った形で発注ができないかを打診しましょう。ダメもとでも、何か提案をするなど行動してみることが大切です。最後まで諦めず、食らいついていきましょう。
Webライターで案件を継続させて、収益を安定化させよう!
継続案件の獲得方法、及び案件を継続させるためのコツをまとめました。
案件の継続は収益を安定させる上で欠かせないものです。また自分に何が足りないのかを考える良いきっかけであるとも言えます。
案件の継続に悩んでいるという方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。